「薪ストーブと僕」〜薪割り体験会〜
こんにちは。
すみだノート編集部の木下です。
大変ご無沙汰しております。
今回は、ファイヤーワールドさん主催の「薪割り体験会」なるものに参加させていただきました!
これは、薪ストーブオーナーさん向けに、春と秋の年2回開催されているそうで、2021年4月24日(土)、緊急事態宣言が発令される直前にどうにか開催できるということで行ってまいりました。
当日は、カラッと晴れた穏やかな春の日で、まさに薪割り日和!
会場となるのは茨城県取手市の海老原様宅の敷地内で。
常総ふれあい道路沿いを守谷方面に進むと右手に緑のノボリで
「薪割り体験会!」の文字。
中に入ると、目の前に色とりどりのツツジがお出迎え!
これはすべて家主の海老原さんが植えたもので、かつては市の協力も得て「ツツジまつり」を開催していて、観光客が訪れるくらい賑わっていたそうですが、現在は自治会ベースで続けていて、見頃の時期にお茶の先生を呼んで、野点が開かれるそうです。
なぜツツジかというと取手市の花が「ツツジ」だからということで、海老原さんの家には、取手市の木「木犀」(銀木犀)と市の鳥「ふくろう」の置物もあるという、とても地元愛に溢れた方です。
さて、入って左の坂を登って行くと
そこが薪割り体験会の会場となります。
会場には切り出された丸太がたくさん並べられています。
「これが薪になるのか〜」
そうこうしているうちに午前9:00になり、ファイアーワールドの大山さんと海老原さんによる開会の挨拶と、記念撮影からいよいよスタート!
前もって集められた原木は、海老原さんが伐採現場から貰い受けた、カシ・ブナ・ケヤキなどの広葉樹。
これらをまずチェーンソーで手頃なサイズに切り出します。
チェーンソーを持っているオーナーの方々は、早速自前のチェーンソーで作業にかかります。中には普段からカービング(一般的に趣味の木工芸彫刻を指すことが多い)をやっている強者もいて、慣れた手つきで切り出していきます。
手頃なサイズとは言っても、生木は水分を含んでいるので結構重い!
そしていよいよ薪割り!
バーン!と登場したのがエンジン薪割り機〜!
薪割り、斧で割ると思ってませんでした?
今はね〜こういう便利なものがあるんですよ〜。
実際にはこうやって使います。
だんぜん楽!
皆さん黙々と、薪を量産していきます。
10:30になったところでチョット休憩。
その間、株式会社 新宮商行の金森さんがチェーンソーのメンテナンスの指導をされていました。
チェーンソーの歯は通常2時間ぐらい使用したら、その都度ヤスリ掛けが必要で、ヤスリの掛け方を実演してくれました。
その昔、会社員の給料が2万円だった頃、チェーンソーは5万円もする高級品でした。だからこそ購入された方は、大切に使い続けたそうです。
金森さん曰く、「木に関することなら何でもやる!」と豪語する株式会社 新宮商行では、今回使用したチェーンソーや薪割り機の他に、木製のドアから塗料など、本当に木に関するあらゆる製品を販売しています。
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小休止が終わって、作業再開!
とか言っても、「また延々と機械で薪割るだけでしょ」っていう人のために
ちゃんと用意してますよ。
斧!!
真ん中のやつが小さくて扱いやすいので初心者向け、右の赤いのは、衝撃を吸収する機構が付いていて手に伝わる振動を抑えてくれます。
左のは普通に重いです。
これも金森さんの指導で、初参加のご夫婦がチャレンジ!
中々、難しそうですね〜。
でも楽しそ〜。あとでやらせてもらおうっと。
あと、こんなのもあります。
斧の刃みたいのが下にあって、その上に手頃な薪を乗せて、上からハンマーで叩くと、女性でも簡単に割ることができます。
これは主に焚き付け用の薪になります。
その間も皆さん黙々と割り続けて、
こんなに山になってきました。
今日割った薪は、オーナー様方で分配してお持ち帰りするわけですが、そもそも今日持ち帰った薪は生木なので、すぐには使えません。二夏越さなければしっかり乾燥した薪にはなりません。
つまり、この薪が使えるのは、来年の冬ということになります。
さらに、今日持ち帰った薪だけでは、到底一冬分には足りません。それに家に一冬分の薪を保存するスペースがない場合、その都度購入しなければなりません。最近では、ふるさと納税の返礼品として薪を出品している県もあるそうで、利用される方も増えているようです。
さあ、こちらと向こう側に1山ずつ積み上がったところでお昼休憩で〜す。
この日は本当に気持ちのいい日で、木陰で涼みながらお弁当をいただきました。
前回に引き続き、またもやお弁当をご馳走になってしまいました。しかもガッツきすぎて、写真に撮る前に食べてしまいました!
本当にスミマセン。。。とても美味しかったです。唐揚げ弁当。
さて、しっかり休んだあとは、ラストスパート!
午後の部は、薪割りを続けながら、交代で各自持ち帰る薪を車に積み込みます。
好きなだけ積み込みます。
自宅で薪割りやりたい方は、丸太のまま持ち帰ります。
木の重みで車体が沈みます!
トラックならたくさん積めますね!
皆さんが積み込みをしている中、僕もカメラを斧に持ち替えて、薪割りに挑戦してみました。
これが中々難しい!
一番小さい初心者向けの斧ですら、まともに割ることが出来ず、ムキになっていると、「節があるやつは割れないからあぶないよ」と金森さん。
なるほど。勉強になります。
節のない木を選んでセットする。
目線は薪のてっぺんより手前側に狙いを定め、
腕の力ではなく、
斧を振り下ろすと同時にしっかり膝を曲げて
腰を落として、割る!
「そんなにやったら明日筋肉痛だよ!」と大山さんに忠告を受けるも、つい没頭してしまい、さらに割り続けること数十分(体感)、実際には10分かそこらでしたが、汗だくになりました。
皆さんの積み込みも終わり、後片付けをして、最後に閉会の挨拶があり、この日の薪割り体験会は無事終了となりました。
今回とても印象的だったのは、参加者の皆さんが終始落ち着いた、良い雰囲気で過ごしていたことでした。ご夫婦や、ワンちゃんを連れてご参加されている方々もいて、これも薪ストーブの楽しみの一つなのかな〜と思いました。
この薪割り体験会は、ファイヤーワールドのお客様限定のイベントですが、ファイヤーワールドのショールームでは今回使われた斧や、キャンプなどでは斧より使い勝手の良いナタなども取り扱っています。
興味のある方は是非、一度足を運んでみてください。
最後に私ごとですが、
翌日しっかり筋肉痛になりました!
ではまた次回、お会いしましょう。
すみだノート編集部 木下