「薪ストーブと僕」〜煙突掃除〜
こんにちは。
すみだノート編集部の木下です。
ここがどこだか分かりますか?
もちろんファイヤーワールドです。
しかも、普段は立ち入ることのできない屋上からの景色です!
なぜ僕が屋上にいるかというと、ファイヤーワールドの社長の富井さんから
「今度、ショールームの煙突掃除するので良かったら見にきませんか?」というお誘いを受けたので、「是非!」ということで、
2020年6月12日(金)に行ってまいりました。
朝9:00。約束の時間にお店に着くと、お店の前にファイヤーワールドのロゴが入ったバンが停まっていて4人の社員さんが待っていました。
「はじめまして、すみだノートの木下です」
ちょっとビビりながらも自己紹介を済ませると、さっそく作業がスタート!
まずは、5階建の社屋の外に伸びる煙突の真下へ。
煙突の一番下のフタを外して、ビニール袋を取り付けて、煙突内のススが袋に落ちるようにします。準備ができたら屋上へ。
屋上フェンスの外に出て、安全帯をつけて煙突に手を伸ばしPトップを外します。
Pトップは煙突の先に取り付けるもので、雨風が煙突内に入らないようにしたり、煙がスムーズに逃げるようにする役割があります。
中を覗くと、
ススで真っ黒です!
ここで登場するのが…「ヴァイパー!」
ワイヤーの先に煙突の径より若干大きいブラシが付いていて、それを出し入れすることで、煙突内のススを落とします。
社員の園部さんの男らしい姿をご覧ください!
ヴァイパーの後、ウエスを巻きつけたワイヤーブラシを1階と屋上で引っ張り合ってゴシゴシすると…
はい!「真っ黒くろすけ」の出来上がり!
煙突の中も外も綺麗に磨いて、ピッカピカにしたら元に戻して行くわけですが、煙突の中に断熱材が入っているので、それが雨で濡れたりしないように、ネジ部分もしっかりシーリングします。
それから、耐熱塗装の補修スプレーでしっかり煙突を保護します。
これは、ファイヤーワールドでも販売しています。
屋上での煙突掃除が終わって下に降りて行くと、店内では薪ストーブの養生が完了していました。素晴らしい連携です!
室内作業に移る前にちょっと休憩。
その間、社員の大山さんに煙突掃除について聞いてみました。
大山さん:今日は4人体制ですが、通常一般家庭のお客様宅だと、2人で半日がかりなので、一日最大2件のメンテナンスが限界ですね。
例年だと、すでに多くのメンテナンスの依頼が入るんですが、今年はコロナの影響でストップしていて、ようやく依頼が戻り始めてきましたが、その分シーズン前に依頼が殺到しそうで心配ですね。
(オーナーの皆様、メンテのご依頼はお早めに!)
木下:6月の午前中とはいえ、屋上は暑いですね〜。
大山さん:まだまだ序の口です。本当に夏の晴れた日の屋根は、靴底が溶けますからね。
いやはやこれは過酷ですぞ〜。
休憩明けて、2階のショールームの煙突部分と薪ストーブ本体の掃除に取り掛かります。
まず、煙突部分。
ロッキングプラグを外して、はいっ!ここでも登場!「ヴァイパー!」
基本的に煙突は上に向かって、垂直または斜めに取り付けるので、これはかなりイレギュラーですが、とても印象的ではあります。
煙突部分が終わったら、次は薪ストーブ本体の掃除。
まず溜まった灰を全て取り出します。
(ちなみに写真の薪ストーブは、前回の動画「癒しの炎」で使用したヨツールのF520ですよ。まだ見ていない方は、前回の連載1回目か、すみだノートチャンネルからどうぞ)
溜まった灰は、捨てずにこうやって網で漉して、もう一度薪ストーブに戻して再利用します。
さらに余った灰は、畑をやっているご家庭なら、これを撒くととても良く作物が育つそうですよ。
そんな豆知識を披露してくれた社員の庄司さんに
「ベテランさんなんですか?」と聞いたら、
「7年目くらいなのでまだまだひよっこですよ」
くぅ〜! 7年でひよっこか〜。さすが職人の世界は奥が深い。
2階ショールームの4台を綺麗にしたところで、昼休憩。
すると社長の富井さんが
富井さん:木下さん。お昼ご飯は?
と聞くので
木下:あ、適当に…。
といいかけると、
富井さん:お弁当でもいいですか?
というので
木下:すみません。じゃあおねがいします。
と、お言葉に甘えてしまいました。
しかもコロナ対策で2階のショールームを一人で使わせていただきました。
そして富井さんがお弁当を持ってきてくれて…。
え、な、なんですかこの豪華なお弁当は!
めちゃくちゃ高そうじゃないですか!
え〜と老舗割烹「亀戸 升本」の「あさり飯」って勉強不足で存じ上げませんでしたが絶対に高いやつです。だってめちゃめちゃ美味いんですもん!
いや〜本当に申し訳ないです。恐縮でご飯が喉を通りません…なんてことはなく
ガツガツ食べていると
なにやら視線を感じて振り返ると
そこには…。
ひー!!!! スミマセン。。。次からはちゃんと持参します!
さ、お腹も一杯になったし、煙突掃除再開!って僕は見てるだけですが…。
1階のセンターに設置されているのが、
ファイヤーワールドで、販売実績No.1の「ヨツールのF400」です。
上にヤカンを乗せられるし、中もそこそこ広いのでピザを焼いたりもできるし、とにかくメンテナンスがし易い!日本の住宅事情にも合っているということですね。
さて、いよいよ最後の1台。
一日多くても2台のところ、今日は一気に7台!
頑張れ小澤さん!
天板を外すのに少々手こずりましたが、
何とか外してガスケットも交換して、煙突を元通り接続します。
そして最後に、養生を外して、本日の作業を全て終了しました!
いや〜本当にお疲れ様でした!
綺麗になりましたね〜。
社員の皆さんはバンに工具を仕舞うと、颯爽と撤収していきました。
綺麗になった薪ストーブたちを、是非皆さんに見て欲しいです!
今回特に印象に残ったのは、「升本のおべんと…」じゃなくて、
初めて見る専用工具や薪ストーブ内部、そして社員の皆さんの見事な連携プレーや豊富な知識です!
それから、今回は貴重な煙突掃除の作業風景を撮らせていただきましたが、煙突やメンテナンスの重要性については、ファイヤーワールド公式HPに載っていますのでこれを読んで、薪ストーブに興味を持たれた方も、是非一度ご覧ください。
最後に、ファイヤーワールド社員の皆様、お忙しいところ取材にご協力頂きまして、本当にありがとうございました!
ではまた次回お会いしましょう!
すみだノート編集部 木下